こんにちは!
自宅で植物やペットを育てていたり、何かを作っていたりすると、めっちゃ寄って撮りたい時ってありますよね。
ですが、いわゆるズームレンズなどだと、焦点距離の限界から寄れる距離が決まっており、イマイチ思った距離で撮影ができないもの。
寄りで植物を細かく撮りたいけど、被写体に寄れない。
自宅で観葉植物を育てていることもあり、写真を撮る際につい寄りたくなるんですよね。
でも寄れない。
ズームアップフィルターをつけると言う手もあるんですが、XF27mmの外径は39mmと言う特殊なサイズ。
そのため、サイズのあったズームアップフィルターがなくてつけることができない!!!
なんてこった!なんでこんな外径なんだ!!
仕方がない。マクロレンズを使うしかないか。
ということで今回、マクロレンズを借りて使ってみることにしました。
そのレンズとは、「Voigtlander MACRO APO-ULTRON 35mm F2」。
MFのレンズだしレンズ内手ぶれ補正もないので、XF系のマクロレンズにしようかなとも思いましたが、軽そうだったし見た目もいい感じなので使ってみたくなったのでこれにしました。
結論から言うと、これ買います。
すぐに買うかはわかりませんが、少なくとも1年以内に買います。
そのくらい気に入りました。
今回の記事では、そんなVoigtlander MACRO APO-ULTRON 35mm F2を使ってみての良かったところ、微妙なところ、撮影した写真の例をまとめています。
それでは行ってみましょう〜!
Voigtlander MACRO APO-ULTRON 35mm F2は手軽でスナップにも使えるマクロレンズ
Voigtlander MACRO APO-ULTRON 35mm F2は、35mmの単焦点レンズです。
XFシリーズなどのオートフォーカスのレンズではなく、マニュアルフォーカスレンズなのでシャッターボタンを半押ししてもピントは合いません。
自分で絞りリングを回してピントを合わせる必要があります。
慣れないとちょっと面倒だし、今この瞬間に撮りたい!みたいな時には撮り逃したりすることもありますが、しっかり撮りたいモノを撮るという場合はバッチリピントを合わせられるので楽しいもんです。
また、あらかじめある距離にピントを合わせておけば、必ずソコにピントが合うので、パシャパシャスナップを撮ってもどこにもピントが合ってないなんてことはないですね。
敢えて一切ピントを合わせないボケボケの写真なんかも撮れるので、マニュアルフォーカスレンズは一回使うと楽しいもんです。
軽いのでどこにでも持っていけて何でも撮れる便利レンズ
Voigtlander MACRO APO-ULTRON 35mm F2は、開放F値がF2なのでかなり明るく、日中はもちろん夜景の撮影なんかでも全然使えます。
また、MACROの名前の通りかなり寄った状態で撮影できるので、植物、ポートレート、物撮りにもおすすめ。
お値段はそこそこしますが、金属でできた質感も高くかっこいいレンズなので、これは買っちゃった時の満足度高いでしょうね〜。と思えるレンズです。
簡単にスペックを見ていくとこんな感じ。
焦点距離 | 35mm(35mm換算 52.5mm) |
F値 | F2 〜F22 |
撮影距離 | 0.163m〜 |
フィルターサイズ | 49mm |
高さ×奥行き | 60.7mm × 54.8mm |
手ぶれ補正 | なし |
防塵防滴 | なし |
重量 | 265g |
重量は265gと大変お軽くなっておりますので、カバンに入れておけばどこにでも持って行けていいですよ。
こないだ自分もこのレンズとX-S20の組み合わせで高尾山登りましたが、全然苦じゃありませんでした。
詳しくはこちらの記事で。
使ってみて感じたいいところ・メリット
実際にVoigtlander MACRO APO-ULTRON 35mm F2を使ってみて感じたいいところ・メリットはこんな感じです。
- ピントを合わせる際、拡大表示されるのでしっかり合わせることができる
- 比較的小さく軽いレンズなので、持ち運びが苦にならない
- 寄りはもちろんパンフォーカスもいい感じに撮れる
- 開放F2と明るいので、夜景なども手持ちでいける
- クリアな描写で雰囲気のある写真が撮れて写真が上手くなったように感じる
詳しくみてみましょう。
ピントを合わせる際、拡大表示されるのでしっかり合わせることができる
マニュアルフォーカスかー。
最近視力が落ちてるから、正直ちゃんとピント合わせられるか心配…
はい、このレンズを実際に使う前はそう思っていました。
ところがこのVoigtlander MACRO APO-ULTRON 35mm F2。
ピントリングを回すと、今フォーカスしようとしているところを拡大表示してくれます。
なので、ピントを合わせたいけどうまく合わないなーと言ったことがない!
いやあ、これは文明の利器ですね。
発明や。マジで便利。
今時のマニュアルフォーカスは当たり前なのかもしれませんが、使ったことない方も安心してください!
ピント、合いますよ!
比較的小さく軽いレンズなので、持ち運びが苦にならないし撮影時の圧迫感がない
全長が54.8mmと5.5cm程度なので、カバンの中なんかにもすっぽり入ります。
また、レンズを外した状態であれば無印良品のケースなんかにもあっさり入るので、持ち運びしやすくていいです。
そして何より265gと軽い!
XF27mmの135gには敵いませんが、コンパクトで重心がレンズ側に偏りすぎないので、重くて手首が疲れるみたいな話もありません。
レンズが小さいとポートレートやスナップを撮ってる時の圧迫感も無くなるから、撮る側も撮られる側も気楽に撮影できるのでいいですよね。
寄りはもちろん引きでもいい感じに撮れる
ピントを外しまくったボケっぼけの写真も素敵に撮れるし、風景などで細かいところまでピントを合わせても素敵に撮れるのはありがたい。
一瞬でピントを合わせるのは難しいので、瞬発力は若干弱めですが、しっかり構えて丁寧に写真を撮るという意味ではパンフォーカスなスナップにも、被写体にフォーカスを当てた写真にもどちらでも使えていい感じです。
開放F2と明るいので、夜景も手持ちでいける
F2位まで明るいと、夜景も手持ちでいけるのでいいですね。
パキッとした夜景を撮るにはどうしても三脚が必要ですが、スナップ的な夜景なんかは手持ちで撮っても全然問題ありません。
これなら飲食店の中で料理の写真を撮ったり、若干暗い空間での物撮りなども、手持ちでそこそこいけそう。
いやあ便利よ。
クリアな描写で雰囲気のある写真が撮れて写真が上手くなったように感じる
一切フィルターをかまさなければクリアで詳細な写真が撮れます。
だからこそフィルターや、後からの現像で雰囲気を演出することがとても行いやすく。
レトロな感じの写真も撮れるし、ビビットな写真も撮れるし、白黒にしてもいい感じになる。
なんか、勝手に写真が上手くなったみたいに感じる嬉しいレンズですね。
使ってみて感じた気になるところ・デメリット
一方で当然気になったことやデメリットもある。
- やや値がはる
- 純正にオートフォーカスレンズがあるけど、敢えてこっちを選ぶのか?
- 拡大表示時に、どこに撮りたい被写体があるのか見つけられない時がある
細かくみてみましょう。
やや値がはる
新品で買うと8万超えてくるか〜という印象。
いや、いいレンズなんですよ。
でもね、防塵防滴でもないし、オートフォーカスでもない。
それでこの値段するのかーと考えちゃいますね。
けれど、同じようなマニュアルフォーカスの低価格帯のレンズと比べると、やっぱり撮れる絵の質はダンチ。
これ撮っちゃうと、これ持ってる上で安いのも買うのはアリだけど、安いのしか持ってないなら、一度体験した方がいいんじゃない?と思っちゃいますね。
純正にオートフォーカスレンズがあるけど、敢えてこっちを選ぶのか?
FujifilmにはXF30mmF2.8 R LM WR Macroという純正のマクロレンズがあります。
しかもこっちはオートフォーカス。
なのにあえて不便なVoigtlander MACRO APO-ULTRON 35mm F2を買うべきなのか?
これは非常に悩ましいところです。
個人的にはマクロでオートフォーカスって、本当にピント合わせたいところに細かく合わせられるような調整できんの?って思ったりするのと、あと単純に見た目がVoigtlander MACRO APO-ULTRON 35mm F2が好みなんでこっちです。
が、もっと気軽にピピっとピントを合わせてパシャパシャ撮りたいと思うなら純正でもいいのかなーと思います。
純正は焦点距離が30mmで、ちょっと慣れが必要かなってところも一つポイントですね。
拡大表示時に、どこに撮りたい被写体があるのか見つけられない時がある
ピントを合わせる際にモニターかファインダーを覗いた状態で操作を行うわけですが、拡大率が大きすぎて、今撮りたいと思っている被写体が見えているのかどうか分からないことがあります。
特に植物なんかだと、葉っぱが小さい植物なんかはピントが合っておらず、ボケていて自分の目に見えていないのか?それとも純粋に違う場所を見ていて全然視界に入ってきていないのか?が分からず。
あれ?撮りたい葉っぱの形じゃないぞ?
この近くにあるはずなんだけど、どこにあんの??
となってしまうケースがありました。
まあ、そういう自分が頑張るしかない!みたいな状況も楽しめないと、使いづらいとなってしまうレンズかなと思います。
サイズ感、見た目ともにX-S20との相性は抜群
なんかもっとVoigtlanderはクラシックな見た目のカメラじゃないと似合わないのかなーなんて思ってたんですが、X-S20との相性いいですね。
確かにX-T5なんかと組み合わせるともっとかっこいいのかもしれませんが、これはこれでなかなか。
Voigtlander MACRO APO-ULTRON 35mm F2で撮った写真(撮って出し)
Voigtlander MACRO APO-ULTRON 35mm F2は迷ったら買うべきか?
静物や生物をかなり寄りで撮りたい。という気持ちがあるなら、ぜひ購入することをおすすめするレンズです。
マニュアルフォーカスなのでオートと比べると、全体のパキッと感は弱くなりますが、合わせたいところにピントを合わせられるのは本当に楽しい。
パンフォーカスで撮影したい場合は圧倒的にオートフォーカスの方が速いしピントも合いますが、特定の場所にピントを合わせたい場合には、マニュアルフォーカスの方が速い気もします。
値段がちょっとするのが気になるところですが、その分買取価格もそれなりなので、どうにも気に入らない場合は売ると言った選択もありでしょう。
そういう意味でも買ってみても良いレンズじゃないでしょうか。
まとめ
それではVoigtlander MACRO APO-ULTRON 35mm F2のレビューまとめです。
先に言うと、すぐに買うかはわかりませんが、このレンズは買うでしょう。
これ一本あると植物などの寄りの写真から、スナップ、風景となんでも撮れるのでとても便利です。
見た目がかっこいいのもあるし、マニュアルフォーカスはやっぱ写真撮ってる感があるのもいいですね。
あと、動画を撮るときは、地味にマニュアルフォーカスの方がやりやすかったりもします。
ただ、やはり瞬発力はやや弱いので、お子さんやペットの瞬間的な写真を撮るならオートフォーカスのレンズの方がいいんじゃないかな。
素材感や操作感、撮って出しの写真の質感など、クオリティはかなり高いので、買った際の満足度はかなり高いレンズだと思います。
素敵なマニュアルフォーカスレンズをお探しなら、おすすめの一本ですね。
それではまた!